※この記事は、Claude Codeで1人開発しているSNS運用SaaS「ThreadPost」の開発日記です。
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朝起きたらAIが勝手に仕事を終わらせていた
「お前が編集長な」とClaude CodeにRSSを10個投げた。
OpenAIやGoogleの公式ブログを毎日取り込んで、記事のドラフトを作ってほしかっただけだ。

朝起きたら、記事のドラフトが完成していた。
それどころか「このRSSは更新頻度低いから優先度下げますか?」とターミナルで聞かれていた。
1人開発のつもりが、完全に優秀な部下を持った気分だった。
今週の全体像:20コミットとAIの暴走
今週の総コミット数は20件。
そのうち新機能が6件で、バグ修正が5件だった。

画面のUIをいじった時間はほぼゼロだ。
ひたすらAIのプロンプトと向き合い、暴走する自動化処理の手綱を握り続けた3日間だった。
手作業で数時間かかっていたコンテンツの「収集・構成・執筆・チェック」のフローを丸ごとAIに投げた。
結果として、僕がやるのは「これ出す、これはボツ」の判断だけになった。
コンテンツ運用の自動化と「AI編集長」の誕生
僕がやったのは、ターミナルに主要AIサービスの公式ブログのURLを10個貼り付けただけだ。
「feat: AI Tips記事に主要AIサービス公式ブログRSS 10件を追加」というコミットからすべてが始まった。
- OpenAI公式ブログ: 最新モデルの発表やAPIの仕様変更
- Google AI: Geminiのアップデートと研究論文
- Anthropic: Claudeのシステムプロンプトや安全性に関する方針
- GitHub: Copilotの新機能と開発者向けデータ
- DeepMind: 基礎研究とアルゴリズムの進化
これらの一次情報を毎日巡回して、記事のネタを探すのは人間の作業じゃない。
僕はClaude Codeに「これ毎日取り込んで、Brain記事にリライトして、チェックリスト回して、サムネ用のスクリプトも作っといて」と打ち込んだ。
ただのスクレイピングと要約のスクリプトができるだけだと思っていた。
だが、AIは「docs: Brain記事リライト計画・全文・チェックリスト+サムネ生成スクリプト追加」という巨大なコミットを叩き出してきた。
記事の全文だけでなく、リライトの計画書から編集のチェックリストまで勝手に作成されていた。
業界ではAI Agentic Workflowと呼ばれる自律型のタスク処理で、AIが自分で計画を立てて、実行して、結果を評価する。
企業メディアが数人がかりで回している編集会議と執筆のフローを、AIが1人で回し始めた。
僕は朝起きて、生成されたドラフトの山を眺めるだけになった。
その日の午後は暇すぎて、意味もなく近所のコンビニを3往復した。
しんたろー:
自動生成された記事10本中、そのまま使えるのは7本。残り3本は情報が古かったり文脈が破綻していた。歩留まり70%なら人間の外注ライターより優秀だ。
ただ、完璧ではなかった。
サムネの生成でつまずいた。
最初は「記事渡して見出し出して」という1発の指示だった。
出てくる見出しが全部ふわっとしていて、誰もクリックしないような退屈な言葉ばかりだった。
「feat: サムネ見出し生成を2ステップ方式に改善(一言要約→見出し抽出)」というコミットで処理を分けた。
一言で要約させてから、ニュースバリューのある見出しを抽出させる作戦だ。
精度は上がったが、今度は処理が遅すぎて使い物にならなくなった。
APIの待機時間が倍になり、プレビュー画面が固まる。
「1ステップでダメで2ステップにしたら今度は遅い。お前どっちかにしろ」と画面に悪態をついた。
結局、「fix: サムネ見出し生成をgemini-2.5-flash 1ステップ方式に改善 + タイトル生成を1本に変更」で元に戻した。
プロンプトに「テレビ報道デスクが書くなら」というペルソナを追加した。
視聴者が一瞬で意味を取れる言葉を選べ、という指示だ。
ステップ数を増やすより、指示の解像度を上げる方が速くて質も出た。
「どうやるか」ではなく「誰として振る舞うか」を指定した方が出力が変わる。
「独り言禁止」という切実な命令とAIの過学習
自動化の波に乗って、Xの自動リプライ機能も改善しようとした。
これが地獄の始まりだった。
リプライ生成の品質がとにかく悪かった。
「そうですね、私も〜と思います」みたいな、誰にも向けていない独り言が量産されていた。
僕はプロンプトに「独り言禁止」と書き足した。
すると今度は、全部の返信が「〜ですよね?」という疑問形で終わるようになった。
「fix: リプライ文末を問いかけ形に統一(独り言口調を禁止)」というコミットの直後だ。
タイムラインが不自然な質問ボットで埋め尽くされた。
相手の投稿をそのまま繰り返して「すごいですね!」と返すオウム返しも酷かった。
僕は「fix: リプライ生成のオウム返し問題を解消 — SE視点の質問に改善」を急いでプッシュした。
RLHF(人間からのフィードバックによる強化学習)の副作用と言われている。
AIは人間に嫌われない無難な回答を好むため、SNS特有の「毒にも薬にもならないお世辞」を大量生成する。
「素晴らしい視点です」「まさにその通りで」
僕のタイムラインは、僕が出力させたお世辞で溢れかえった。
僕はプロンプトに「これを書いたら失格」のリストを直接書き込んだ。
「refactor: 引用フックのプロンプトを全面改善 — パターン刷新+お世辞・同意文の排除」だ。
同意から入るな。上から目線のフレーズも全部禁止。
「fix: 引用の補足型パターンで上から目線フレーズを禁止」でさらに縛りをキツくした。
禁止事項を増やせば増やすほど、AIの出力は窮屈で不自然になった。
「fix: 文末ルールを緩和 — 問いかけ強制ではなく独り言禁止に」で結局ルールを緩めるハメになった。
「禁止ワードを列挙する」より「なぜそれがダメか」を書いた方が精度が上がる。
「SE歴14年のエンジニア」という具体的なペルソナを与えて、視点を提供するように指示を変えた。
しんたろー:
1日50件のリプライのうち、お世辞判定で弾かれたのが42件。AIは放っておくと84%の確率で誰にでも尻尾を振る。まじかよ。
さらに致命的なバグも起きた。
「fix: 同一ユーザーへの1日2回以上の絡みを制限(リプライ+引用合計)」だ。
同一ユーザーへのリプライと引用を別々にカウントしていた。
そのせいで、1日に何回でも同じ人に絡みに行くストーカー仕様になっていた。
自動化しているから、気づいたときには同じ人に何度も通知が飛んでいた。
僕の指示の穴を、AIが忠実に実装した結果だ。
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落とし穴:「雑な指示」がダッシュボードを別物にした
ダッシュボードが「なんか使いにくい」状態でずっと放置されていた。
何が悪いか言語化できていなかったし、直す時間もなかった。
僕はClaude Codeに「ダッシュボード全体的に使いやすくして」とだけ投げた。
デザインの指定も、コンポーネントの配置も何も言っていない。
数分後、画面が別物になっていた。
「refactor: ダッシュボードのセクション順変更 + ブログ横スクロール化 + 12件表示」が実行された。
セクションの並び順が完全に変わり、ブログが横スクロールで12件まとめて見えるようになっていた。
さらに「feat: ダッシュボードにブログ4ジャンル・Brain教材・収益化ガイドを追加」まで入っていた。
いや、収益化ガイドは頼んでいない。
なんで勝手に足しているんだよ。
でも、画面を見ると確かにそれが必要だった。
ユーザーが次に何を見たいか、AIがコンテキストから推論して先回りして配置していた。
「頼んでないよ!」とツッコミを入れつつ、そのままデプロイした。
僕が「なんか使いにくい」を言語化しようとしていたら、たぶん半日はかかっていた。
しんたろー:
画面の改修にかかった時間は約3分。自分でReactのコンポーネントを並べ替えていたら、CSSの調整だけで日が暮れていたはずだ。頼んでない機能まで生えてくるのは困るけど、今回は正解だった。
今日の数字
今回の自動化とAIエージェント導入にかかったコストと成果をまとめた。
| 項目 | 今回の数字 | 比較対象 |
|------|-----------|----------|
| 総コミット数 | 20件 | 一般的な個人開発者の週間平均は2〜3件と言われている |
| 新機能 | 6件 | — |
| バグ修正 | 5件 | — |
| 自動生成記事の歩留まり | 10本中7本 | 外注ライターの初稿通過率と同水準 |
| お世辞リプライ排除数 | 1日50件中42件 | 放置すると84%がお世辞になる |
| ダッシュボード改修時間 | 約3分 | 手動でReactを触ると半日コース |
20コミットのうち、バグ修正が5件あった。
自動化のスピードが速いぶん、ミスが起きたときの被害も一瞬で拡大する。
A/Bテストも動いている。
「feat: 引用フックの長さA/Bテスト + エンゲージメント追跡」で仕込んだテストで、短いフック(50〜100文字)と長いフック(最大280文字)を50:50でランダムに出し分けている。
エンゲージメントのデータがDBに溜まり始めているが、最終的な勝敗はまだ見ていない。
よくある質問(FAQ)
AIエージェントに自律作業を任せるとAPIコストはどう変わる?
自律的なタスクを任せると、裏側で何度もAPIを叩くためコストが跳ね上がる。
今回は1日あたり複数回のRSS巡回+記事生成+チェックリスト処理が走った。
無限ループのバグを出すと数時間で数十ドル飛ぶ危険性があるため、上限設定は必須だ。
自動リプライのストーカー化はどうやって防いだ?
同一ユーザーへのリプライと引用を別カウントしていたのが原因だった。
修正は「リプライ+引用の合計で1日1回まで」という制限をシステム側にハードコードした。
AIに制限の判断を任せず、コードで物理的に遮断する方が確実だ。
「禁止ワードリスト」方式はなぜ失敗したのか?
禁止ワードを増やすたびに出力が窮屈になり、別の不自然さが出てきた。
「独り言禁止」→全文疑問形、「疑問形禁止」→断定口調が強すぎる、という繰り返しだった。
最終的には「SE歴14年のエンジニアとして視点を提供せよ」というペルソナ指定に切り替えて落ち着いた。
AIに仕事を奪われる前に、AIを自分の編集長にする
今週の20コミットのうち、僕が直接コードを書いたのはほぼゼロだ。
プロンプトを書いて、出力を見て、「違う」と言い続けた3日間だった。

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