鉛筆を削りすぎたことがあるか。
小学生の頃、授業中に鉛筆削りのハンドルを回し続けて、気づいたら芯が細くなりすぎて、次の瞬間にポキッと折れた。あの感覚。削れば削るほど尖るはずなのに、削りすぎた鉛筆は逆に弱くなる。
〝いい人フリーランス〟というのは、まさにあの状態だ。
クライアントのために自分を削り続ける。修正を無料でやる。深夜に連絡が来ても答える。週末に追加作業を引き受ける。削れば削るほど「使いやすい人材」に見えるかもしれない。でも実際には、芯がどんどん細くなっていく。
そして、ある日突然、ポキッと折れる。
この記事は、その「削りすぎる行為」がどれほどの損失を生んでいるかの話だ。
SNS運用を自動化しませんか?
ThreadPostなら、投稿作成・画像生成・スケジュール管理まで全てAIにお任せ。
■ 第1章:削りすぎた鉛筆の悲劇
サマンサ・カーターは、クライアントに愛されるデザイナーだった。

広告・マーケティングの経験を持ち、グラフィックデザインとライティングの両方をこなせる。世界中のクライアントに対応できる英語力もある。スキルだけ見れば、フリーランスとして十分すぎるほどの武器を持っていた。
問題は、その武器の使い方にあった。
サマンサのクライアントは、彼女のことを口を揃えて「仕事がしやすい人」と言った。メッセージを送れば即レスが返ってくる。修正を頼めば文句ひとつ言わずにやってくれる。追加の要望を出しても、笑顔で受け入れてくれる。
クライアントにとって、これほど都合のいいデザイナーはいなかった。
でも、サマンサにとっては?
ある月の請求書を計算してみたとき、彼女は数字が合わないことに気づいた。契約上の作業時間は週20時間のはずだった。でも実際に働いた時間は、週32時間を超えていた。差分の12時間分は、すべて〝無料〟だった。
無料の修正。無料の追加提案。無料の深夜対応。
時給に換算すると、1時間あたり約10ドル(約1,500円)分の作業が毎週タダで消えていた。
週12時間 × 10ドル = 週120ドル(約18,000円)。
それが52週続くと、年間6,240ドル(約936,000円)。
さらに、サマンサは本来受けられたはずの高単価案件を、「今のクライアントに迷惑がかかる」という理由で断り続けていた。その機会損失を加えると、年間1万ドル(約150万円)以上の見えない損失になっていた。
150万円。
その数字を紙に書いたとき、サマンサは長い時間、それを見つめていたという。
削り続けた鉛筆の芯が、どれほど細くなっていたか。数字が、静かに教えてくれた。
■ 第2章:笑顔の裏の搾取
なぜ、優秀なクリエイターほどこの罠にはまるのか。

サマンサが「Yes」と言い続けた理由は、単純な善意だけではなかった。
そこには、もっと深い恐怖があった。
「このクライアントを失ったら、次はどこから仕事が来るかわからない」
「修正を断ったら、レビューに悪いことを書かれるかもしれない」
「追加作業を有料にしようとしたら、ケチだと思われる」
この三つの恐怖が、サマンサを深夜のパソコンの前に縛り付けていた。
フリーランスの世界では、〝感謝されること〟が通貨のように扱われる。「あなたは本当に助かります」「いつも頼りにしています」という言葉が、金銭的な対価の代わりに支払われる。そしてクリエイターはその言葉に、麻薬のように依存していく。
承認欲求が、搾取のエンジンになる。
サマンサが深夜0時に修正作業をしていたある金曜日のことを想像してほしい。
画面の明かりだけが暗い部屋を照らしている。クライアントから「ちょっとだけ色を変えてほしい」というメッセージが届いたのは夜11時だった。「ちょっとだけ」は、実際には3パターンのカラーバリエーションを作る作業だった。所要時間は1時間半。
サマンサは「もちろんです!」と返信した。
なぜか。断ったら嫌われるから。嫌われたら次の仕事がなくなるから。
でも実際には、この「ちょっとだけ」を毎週繰り返すことで、クライアントはそれが〝当然のサービス〟だと学習していく。追加料金を払わなくても、深夜でも、週末でも、サマンサは動いてくれる。そういうクライアントの「常識」が、静かに形成されていった。
鉛筆は、削られるたびに少しずつ短くなる。
削っている本人は気づかない。でも、ある日突然、手に持てないほど短くなっていることに気づく。
しんたろー:
この「ちょっとだけ」の積み重なり方、僕には痛いほどわかる。
断ると関係が壊れる気がして、結局やってしまう。
でもそれを続けるほど、自分の価値が下がっていく。逆説的だけど、「Yes」が多いほど安く見られるんだよね。
■ 第3章:鏡に映る過去の自分
サマンサの話を読んだとき、僕は正直、笑えなかった。
笑えないのは、それが他人事じゃないからだ。
SE(システムエンジニア)として働いていた10年間、僕はサマンサと同じことをやっていた。いや、もっとひどかったかもしれない。
当時の僕は、〝断れない下請け体質〟の権化だった。
仕様変更が来ても「わかりました」。スコープ外の作業を頼まれても「対応します」。深夜に障害が起きれば、それが休日でも飛んでいく。「頼りになるSE」という評価は、実際には「何でもやってくれる便利な人材」という意味だった。
技術力は確かにあった。
プログラミングはできた。マーケティングもデザインも独学で身につけた。大規模プロジェクトにも参画して、「世の中の会社の仕組み」がどう動いているかを骨の髄まで理解していた。
でも、10年間働いて、手元に残ったお金はほぼゼロだった。
奨学金の返済。投資の失敗による損失。給料はそれなりにもらっていたはずなのに、月末になると通帳の残高は底をついていた。
〝全部持ってて、金だけがない〟という状態。
それだけじゃなかった。
体が、先に限界を告げた。
10年間、「断れない」を続けた結果、頭が常に重くて、思考がぼんやりする時期が続いた。朝起きても疲れが取れない。仕事のことを考えると、胸のあたりが重くなる。それでも「辞めたら迷惑がかかる」「もう少し頑張れば変わるかもしれない」と思い続けた。
変わらなかった。
ある朝、もう続けられないと思った。
会社員という〝レール〟から外れることへの恐怖は確かにあった。でも体が動かなくなっていた。辞めるしかなかった。
退職した後、僕は初めて自分のことを考えた。
10年間、誰かのために鉛筆を削り続けた結果、自分の鉛筆はほとんど残っていなかった。技術力という芯は確かに残っていた。でもそれを使う体力も、経済的な余裕も、ほぼゼロだった。
サマンサが年間150万円を失い続けていたように、僕は10年間、時間と健康と可能性を、気づかないうちに差し出し続けていた。
数字に換算すれば、いくらになるんだろう。
考えるのが怖くて、計算しなかった。
しんたろー:
「断れない」って、最初は美徳だと思ってたんだよね。
頼りにされることが嬉しかった。でも気づいたら、それが自分を削る習慣になってた。
体が壊れて初めて「あ、これは美徳じゃなかった」ってわかった。遅すぎたけど。
ここまで読んだあなたに
今なら無料で全機能をお試しいただけます。設定後は完全放置でプロ品質の投稿を毎日生成。
■ 第4章:「断る勇気」という対症療法
サマンサはやがて、気づいた。

このままでは続かない、と。
彼女が最初に試みた解決策は、〝境界線を引くこと〟だった。
クライアントへの返信に「この作業は契約スコープ外です」という一文を加えるようにした。修正回数に上限を設けた。深夜のメッセージには翌朝まで返信しないルールを作った。
最初は効果があった。
無料の追加作業が減った。深夜労働がなくなった。気持ちも少し楽になった。
でも、3ヶ月後、サマンサは別の問題に気づいた。
境界線を引いたことで、一部のクライアントが離れていった。「前はもっと柔軟だったのに」と言われた。新しい案件の単価交渉でも、「他のデザイナーはもっと対応してくれる」という比較を持ち出されるようになった。
〝断る〟ことで、クライアントとの綱引きが始まった。
これは本質的な解決ではない。
サマンサが気づいたのは、そこだった。
問題の根っこは「断れないこと」ではなかった。問題の根っこは、〝労働集約型モデル〟そのものにあった。
自分が動かなければ収入が生まれない仕組みの中では、クライアントとの関係は常に綱引きになる。「もっとやってほしい」vs「これ以上はできない」。その緊張が、永遠に続く。
境界線を引いても、鉛筆を削るペースが少し遅くなるだけだ。
削り続けている事実は変わらない。
根本的な解決は、削られない仕組みを作ることだ。
それは、自分が働く量と収入が比例しない世界に移行することを意味していた。
■ 第5章:鉛筆を削らない働き方
では、どうすれば鉛筆を削らずに済むのか。

答えは、鉛筆ではなく〝システム〟に働かせることだ。
サマンサが最終的に気づいたのは、「自分が動かなくても価値が届く仕組み」を持つことの重要性だった。それは、デザインスキルを「請負作業」として売るのではなく、スキルを活かした〝仕組み〟を作ることだ。
僕も、同じ答えにたどり着いた。
ただ、僕の場合は少し違うルートだった。
会社を辞めた後、僕はSNSで30万フォロワーを獲得した。お弁当のアカウントが11万人、キャンプのアカウントが9万人。スクレイピングと自動投稿システムを自分で組んで、広告費ゼロで数字を積み上げた。
でも、PR案件の収入は月20万円程度が限界だった。
フォロワーが増えても、収入の天井が見えていた。なぜなら、それもまた〝労働集約型〟だったからだ。投稿を作るのは自分。案件を受けるのも自分。自分が動かなければ、何も生まれない。
削り方が変わっただけで、鉛筆を削っていることに変わりはなかった。
本当の転換は、〝SaaS〟という考え方に出会ってからだ。
ソフトウェアが、代わりに働く。
自分が寝ている間も、旅行している間も、ソフトウェアはユーザーに価値を届け続ける。そしてユーザーは毎月サブスクリプション料金を払い続ける。
これが、鉛筆を削らない働き方の本質だ。
僕はその後、自分でSaaSを作った。AIがSNS投稿(文章も画像も)を自動生成するツールだ。月2,980円から使えるサービスで、SNSの運用に悩む個人や企業が使ってくれている。
でも、ここで重要なことを言わなければならない。
〝自分でSaaSを作る〟というのは、相当に大変なことだ。
僕はSEとして10年間積み上げた技術力があったから、ほぼ一人で開発できた。でも、そのベースがない人にとって、自分でSaaSを作ることは現実的ではない。
だから、僕が作ったのはサービス本体だけじゃない。
〝パートナー制度〟も作った。
しんたろー:
自分でサービスを作れる人はいい。でも、それができる人は本当に少ない。
僕は「作れない人」を支援したかった。
技術力がなくても、資金がなくても、ストック収入を作れる道を用意したかった。
それがパートナー制度を作った理由だ。
■ 結び:削られない鉛筆を、ここに置いておく
鉛筆の話に戻ろう。
削りすぎた鉛筆は、ある日突然、折れる。
サマンサも、かつての僕も、そのギリギリのところまで削り続けた。サマンサは年間150万円を失い続け、僕は10年間で体と貯金の両方をすり減らした。
でも、鉛筆を削らなくていい方法がある。
鉛筆ではなく、〝機械〟に書かせればいい。
ThreadPostのパートナー制度は、その〝機械〟だ。
仕組みはシンプルだ。
ThreadPostは、AIがSNS投稿(文章も画像も)を自動生成するツール。月2,980円から使えて、SNS運用の時間を大幅に削減できる。このツールを、必要としている人に紹介するだけ。
それだけで、毎月ストック報酬が積み上がっていく。
紹介したユーザーが払うサブスク料金の30%が、毎月自分の報酬になる。
月2万円プラン × 30% = 月6,000円/人。
50人に紹介できれば、月30万円のストック収入になる。
一度紹介した人が使い続ける限り、報酬は毎月自動的に入ってくる。自分が深夜に働かなくても。週末に追加作業をしなくても。クライアントに「Yes」と言い続けなくても。
僕自身、この仕組みで月30万円のストック報酬を確立した。
最初の1ヶ月は79,500円だった。中途半端な数字だけど、その中途半端さが逆にリアルだった。「寝ている間にお金が入る」という感覚を、初めて体験した日のことを今でも覚えている。
それが6ヶ月で月30万円になった。
重要なのは、これが「いきなり起業しろ」という話ではないことだ。
自分でサービスを作って起業するのは、確かに大変なことだ。僕はSEとしての10年間があったから、なんとかできた。でも、そのベースがない人に「自分でSaaSを作れ」と言うのは無責任だと思っている。
だから、パートナー制度は〝起業の助走〟として使える。
ThreadPostを紹介してストック収入を作りながら、自分のビジネスの準備を進める。収入の柱が一本できれば、焦って「Yes」と言い続ける必要がなくなる。心に余裕が生まれれば、クライアントとの交渉でも、自分の価値を正当に主張できるようになる。
削られない鉛筆を手に入れるために、まず削られない収入を作る。
その順番が、正しいと僕は思っている。
サマンサが年間150万円を失い続けた理由は、スキルが足りなかったからじゃない。
嫌われることが怖かったから。
その恐怖の根っこには、「この収入がなくなったら終わり」という切迫感があった。
収入に余裕があれば、断れる。
断れれば、削られない。
削られなければ、折れない。
僕が困っていた頃に欲しかった理想の仕組みを、ここに置いておく。
使うかどうかは、読んだ人が決めることだ。ただ、サマンサのように深夜に一人でパソコンの前に座って、150万円分の損失を静かに積み上げ続けている人がいるなら、この選択肢を知っていてほしい。
鉛筆を削らなくていい。
システムに、書かせればいい。

この記事が参考になったら、ThreadPostを試してみませんか?
投稿作成・画像生成・スケジュール管理まで、全てAIにお任せできます。
ThreadPostをもっと知る