2026年3月20日、Elon Muskが「来週、XのAI推薦アルゴリズムの大型アップデートをロールアウトする。同時にオープンソース化する」と投稿した。
Xのアルゴリズムは2026年1月にGrokベースの新コードとしてxai-org/x-algorithmリポジトリで既にOSS公開されている。
今回の「Major update」は、その上での大型アップデートだ。
しんたろー:
1月のOSS公開は「4週間ごとに更新する」と約束していた。
今回はその定期更新ではなく「Major update」と銘打ってる。何が変わるのか気になる。
※この記事は、Claude Codeで1人SaaS開発しているしんたろーが、SNS運用者・開発者の視点から事実ベースで解説するものです。
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Elon Muskの発表内容
2026年3月20日のツイート原文はこうだ。
"Major update to the X AI recommendation algorithm rolling out next week. This will be open sourced at the same time."
ポイントは2つある。
- 3月下旬ロールアウト: アルゴリズムの変更が実際にXのタイムラインに反映される
- 同時にOSS公開: コード変更がGitHub上で誰でも検証可能になる
現時点では、具体的にどの部分が変わるのかは明かされていない。
ただし通常の4週間定期更新とは別に「Major update」と強調している点が注目に値する。

Xアルゴリズム公開の全経緯
今回の発表を正しく理解するには、2023年から続く流れを知っておく必要がある。
2023年3月: 初回OSS公開
TwitterがアルゴリズムのソースコードをGitHub(twitter/the-algorithm)で公開した。
コミュニティが即座に解析し、エンゲージメントの重み付けが明らかになった。
HeavyRankerのコードから判明した重み付けは以下の通りだ(いいね=0.5を基準とした相対値)。
| アクション | 重み | いいねの何倍か |
| :--- | :--- | :--- |
| 相互リプライ(著者が返信) | +75.0 | 150倍 |
| リプライ | +13.5 | 27倍 |
| プロフィールクリック+エンゲージ | +12.0 | 24倍 |
| 良質クリック | +11.0 | 22倍 |
| ブックマーク | +10.0 | 20倍 |
| リツイート | +1.0 | 2倍 |
| いいね | +0.5 | 基準 |
| ネガティブFB | -74.0 | — |
この数値が公開されたことで、「いいねよりリプライやブックマークが圧倒的に重要」というSNS運用の常識が生まれた。
2023年〜2025年: リポジトリ放置と実態との乖離
公開後、twitter/the-algorithmリポジトリはほぼ更新が止まった。
その間にXの内部ではGrok AIベースへの移行が進んでいたとみられ、公開コードと実態が乖離していった。
しんたろー:
ThreadPostの引用ツイート自動化でもこの重み付けを参考にしてるけど、正直「今も同じ数値なの?」という疑問はずっとあった。
3年間更新なしは、OSS公開としては形骸化してたと言わざるを得ない。
2025年10月: Grok完全移行を発表
Elon Muskが「Xの推薦アルゴリズムをヒューリスティックベースからGrok AIベースに完全移行する」と発表した。
4〜6週間以内に移行すると宣言。Grokが毎日1億件以上の投稿とすべての動画を分析してコンテンツマッチングを行う仕組みだ。
2026年1月: 新リポジトリxai-org/x-algorithm公開
Elon Muskが「7日以内にXの新アルゴリズムをOSS公開する。広告を含む全推薦コードが対象」と宣言。
実際にxai-org/x-algorithmがGitHub上で公開され、6時間で1,600スターを獲得した。
新リポジトリの主要モジュールは4つだ。
- Phoenix: GrokのTransformerモデルを推薦に適用するランキングエンジン
- Home Mixer: Rustベースのオーケストレーション層
- Thunder: インメモリ投稿ストレージ
- Candidate Pipeline: 初期フィルタリング
ライセンスはApache License 2.0(2023年版のAGPL-3.0から変更)。
4週間ごとにコード更新し、開発者ノートも公開するとコミットされている。
2026年3月20日: 今回の発表
そして今回、Elon Muskが「大型アップデート+OSS同時公開」を予告した。
1月の初回公開以降で最大規模の変更となる見込みだ。

SNS運用者が注目すべき3つのポイント
今回のアップデートで具体的に何が変わるかはまだ不明だ。
だが、注目すべき観点は明確にある。
1. エンゲージメント重みの変更
2023年に公開された重み付け(リプライ+13.5、ブックマーク+10.0など)は旧アルゴリズムの数値だ。
Grokベースに移行した現在、これらの重みがどう変わったのかがアップデート後のコードから読み取れるはずだ。
2. センチメント分析の影響
Grokベースの新アルゴリズムにはセンチメント分析が組み込まれているとされている。
建設的・ポジティブな投稿がより広く配信され、攻撃的なトーンの投稿はエンゲージメントが高くても抑制されるという仕組みだ。
これが事実なら、炎上狙いの投稿戦略は逆効果になる可能性がある。
3. For Youタイムラインの変化
アルゴリズム変更はFor Youタブの表示内容に直結する。
フォロワー以外にリーチする最大のチャネルが変わるということだ。
しんたろー:
運用者としてやるべきことは明確で、「アップデート後のコードをすぐ追う」これに尽きる。
重み付けが変わるなら、ThreadPostの自動投稿スコアリングも即座に更新する必要がある。
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開発者にとっての意義
1月のOSS公開で、すでにGrokベースの推薦システムの中身が読める状態にある。
今回のアップデートでさらにコードが追加・変更される。
- Rustベースのリアルタイム推薦: Home Mixerのオーケストレーション層がRustで書かれており、高速フィード生成の実装パターンが学べる
- Transformerベースのランキング: PhoenixモジュールでGrokモデルがどう推薦に適用されているかが読める
- 大規模データ処理: 毎日1億件以上を処理する設計が公開されている
業界における位置づけ
SNSアルゴリズムのOSS公開は業界でも異例だ。
Meta(Facebook/Instagram)、TikTok、YouTubeはいずれもアルゴリズムを非公開にしている。
Xだけがこの透明性を提供している。
しかも4週間ごとの定期更新を約束しているのは、OSS公開の中でも踏み込んだ姿勢だ。

まだわからないこと
事実ベースで書いているからこそ、現時点で不明な点も明記しておく。
- 「Major update」の具体的内容: エンゲージメント重みの変更か、アーキテクチャの変更か、Grokモデル自体の更新か
- ロールアウトのスケジュール: 「next week(来週)」としか言っていない。段階的か一斉かも不明
- センチメント分析の精度: 日本語の投稿に対してどの程度正確に機能するかは不明
これらはアップデート後に判明する。
続報があればこの記事を更新する予定だ。
よくある質問
Q. 今すぐXの運用方法を変えるべき?
まだ変える必要はない。アップデートは3月下旬で、具体的な変更内容も不明だ。
コミュニティの解析結果を見てから判断しても遅くない。焦るより正確な情報を待つべきだ。
Q. 2023年に公開された重み付け(リプライ13.5など)は今も使われている?
旧アルゴリズム(twitter/the-algorithm)の数値だ。2026年1月にGrokベース(xai-org/x-algorithm)に移行済みのため、そのままの数値が使われている可能性は低い。
ただし「リプライやブックマークがいいねより重要」という大まかな傾向は、新アルゴリズムでも維持されているとみられている。
Q. OSS公開されたコードを自分のサービスに使える?
2026年1月の公開はApache License 2.0で、商用利用も可能だ。ただし推薦システムの全コンポーネントが含まれているわけではない。
実際に活用する場合はライセンス条件と含まれるコードの範囲を確認すべきだ。
まとめ
Elon MuskがXのAI推薦アルゴリズムの大型アップデートとOSS同時公開を予告した。
Xのアルゴリズムは2026年1月にGrokベースで既にOSS公開されており、4週間ごとの更新が行われている。
今回はその上での「Major update」であり、通常の定期更新より大きな変更が入る見込みだ。
現時点ではSNS運用を変える必要はない。
アップデート後、コード解析結果を追って対応するのが正解だ。
アルゴリズムが変わっても、最適な時間に最適な投稿を届ける仕組みがあれば慌てる必要はない。

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